リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

自殺、「死」は「し」としか読みません。全ての選択肢と可能性が閉ざされます

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コロナの影響か、自殺をする人が耐えません。

悲しいことですが現実です。

 

他人を殺す、「他殺」 が大罪であることは書くまでもありませんが、

「自殺」 もまた、認めることの出来ない行為です。

自死” ではなくて自分で自分を殺すから ”自殺”。

よって、人をそそのかして犯罪実行の決意を生じさせ、自殺させること

自殺教唆罪」(じさつきょうさざい)も殺人罪の原型類型として

厳しく罰せられる。

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あまり大きなニュースにはならなかったんですが、

今月10日~16日までの1週間は自殺週間だったこと知ってますか

そして、竹内結子さん亡くなった事で自殺の意味が問題視されました

この間は官公庁や様々な団体で各種イベントによって

啓発、相談活動が多く行なわれました

ちなみに、今年の標語は 

「いつもと様子が違う、そんなとき ちょっと気にかけてみる

声をかけてみる その声かけが、ゲートキーパーへの第一歩」

 

自殺予防週間は2007年から始まりました。

当時は、不況の影響もあって日本における年間の自殺者は

3万人を越えていましたが、

地道な取り組みの成果や、景気の回復したことで

2012年以降自殺者数は3万人を割り込んで、

2019年には2万169人にまで減少しました。

年齢構成は50代が最も多く、

40代、60代、70代と続き、

約70%にあたる1万4000人が男性でした。

 

そして今年。

警察庁の自殺者に関する統計によると

8月までの累計数は1万3109人と、

近年にない低水準で推移しています。

コロナ禍で先の不透明性が高まって、

さまざまな不安感にさいなまれている

人もすくなくないはずなんですが、

今の時点では目に見えて自殺者数が増加している様子はないんです。

ただし、そう言っても安堵できるはずもなく、

経済の低迷による所得減や就業の不安などがさらに深刻化することで

数字が増加していく恐れがあります

 

つい数日前、竹内結子さんの自殺ニュースが報道されたましたが

その前にも、某女優の自殺のニュースは記憶に新しい

まだ36歳の若さ、仕事も順調に見え、思いつめたような様子は

一切うかがえなかったと関係者は話しているようだが、

心の中は当人しかわからないという事だろう。

その自殺報道ですが、WHO(世界保健機関)が

いくつかのガイドラインを定めています

人の自殺を報じる際には自殺に代わる解決手段があることを強調する

地域の相談支援機関を紹介する、

自殺が未遂に終わった場合の社会的、身体的ダメージを書くこと

写真や遺書を公表しない、

自殺の手段を報道しない、

決して自殺を美化したり、センセーショナルな報道をしたりしないことなど。

要するに、自殺に興味を抱かせるような具体的な内容を抑え

自殺は 「罪」 であることを強調するような在り方を求められているのです

しかし、強制力がないため、実際は話題性が重視されて

ガイドラインが置き去りにされるケースもよく見られます。

 

人の自殺は時に不可解なほど他人の自殺を誘発します

何十もの読み方がある 「生」 に対して

「死」 は 「し」 としか読みません。

「死」 は全ての選択肢と可能性が排除されるんです

完全な行き止まりです

それを自らの手で招く行為はこれ以上ない悲劇です

そして、これを防ぐには本人の意識のみならず

周りの見守る目が欠かせないんです。