リョウガのページ

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ダウンサイジングに思うコロナ禍の時代について

ダウンサイジング・・・

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「となりのクルマが小さく見えま~す」。

1971年 (昭和46年)頃に日産サニーの

テレビCMで、流れた有名なキャッチコピーです。

この 「となりのクルマ」 はトヨタカローラ

ということは、

正面切ってライバル企業の商品を当て付けたことになります。

 

当時、日産とトヨタはファミリーカーの販売を巡って激烈な争いを

繰り広げていて、66年4月に初代サニー1000CCが

発表されてヒットすると、

同年11月にトヨタは 「プラス100の余裕」 のキャッチコピーを

用いて1100CCのカローラを投入して、

サニーを上回る売上を記録する。

それを受けた日産は、1200CCの2代目サニーで

「となりのクルマが小さく見えます」と対抗したからすごい。

今では、到底信じられないことです。

 

かようなアップサイジングを競った時代から半世紀が経過した現代は、

当時とは打って変わってクルマのサイズをいかに小さく、コンパクトにするかの ”ダウンサイジング”化が進んでします。

メーカー側は 「エンジンを小排気量化し、性能や燃費、環境性能を競う」 開発を急ぎ、

ユーザー側も 「コンパクトなクルマに乗り換える」 需要が高まっています。

もちろん、結婚して子供が出来れば家族全員で快適に乗れる車が

必要となるし、収入が増えれば、高級車にも乗りたくなるニーズもなくなったわけではありません。

しかし、車の性能がどんどん上がり、コンパクトカー、軽乗用車でも

普段使いや、ちょっとした遠出程度には全く不便がなくなった。

昔ほどクルマにお金をかけられない事情もあるし、

高齢になると、これまで乗ってきた車の大きさが不要になってくることもある。

 

車に限らず、老後を見据えて生活費のレベルを下げるなど

ダウンサイジング志向は広まっていて、

さらに進んで必要最小限のものだけで生活する「ミニマリスト」と呼ばれる人たちがクローズアップされる時代の流れでしょう。

 

企業にもダウンサイジングは存在します。

俗に言う 「リストラ」 とは定義が多少異なるが、

現状の枠組みや業務の仕組みは保持したまま、

厳しい環境に対応し、従業員や生産数量を削減するなどで

一時的に規模を縮小することです。

企業の仕組みを根本的に見直す対応策ではないため

ある経営コンサルタントは 「企業の先々を考えると、

十分な対策ではない」 と指摘する。

 

コロナ禍で規模の縮小を余儀なくされているい企業は少なくありません。

しかし、安易なダウンサイジングはかえって状況の悪化を招くとの

調査結果もあります。

ちなみに、私の会社は、例のレナウンの事業譲渡をして

あらたに、ダーバン、アクアスキュータムシンプルライフ

ブランドを買収しました。世間では、この時代に大丈夫かと

嘲笑されることもありますが、

ポストコロナ時代には新たに長期的な視野に立った

根本的な見直し戦略がより重要になってくるでしょう。

これからが本当のコロナ禍になってくるでしょうね。