不死鳥から学ぶために、この教訓を伝えます。
不死鳥から学ぶ・・・
日大の卒業生に一人として、あえて書いておきたいことがあります。
悪質反則問題で揺れた日大アメフト部 「日大フェニックス」 が
11日、関東大学1部上位リーグに3年ぶりに臨み、復帰戦を飾りました。
公式試合の出場停止処分を受けて昨年秋に下位リーグから再出発し、
上位リーグへの復帰、勝利を決めたことは喜ばしいんですが、
スポーツマンシップにもとるラフプレーの汚名返上はこれからが本番です。
勝ち負けも大事だが、試合に、対戦相手に、そして何より自分自身と
真摯に向き合う姿勢だけは忘れる事がないようにながいたいものです。
さて。「フェニックス」 =不死鳥といえば、同じ日大でも、
競泳、池江璃花子選手がまさしくそうではないでしょうか。
決して軽くは無い病で長期療養を強いられたんですが不屈の闘志で
乗り越え、復帰2戦目となる1日の日本学生選手権(インカレ)、
女子50メートル自由形で、日本選手権の同じ種目の標準記録を突破したのだ。
昨年12月の退院後、今年3月にはプールでの練習を再開し、
このインカレへの出場を短期目標に掲げていただけに、
さぞや感無量であったでしょうね。
そして、本人のみならず、多くの関係者、応援者がその強靭な肉体、
精神力に改めて感嘆し、尊敬を表したことは明らかです。
かくいう私も彼女の復帰を確信していた一人です。
治療中の昨年9月には、本人の強い希望でこのインカレ会場を訪れ、
部員達とブールサイドの応援席からメガホンを振っている姿を見て、
またメディアが捉えていましたね。
トップスイマーである前に一学生であることを忘れず、
自身が選手としてそこにいられない悔しさも力に変えて、
仲間の頑張りに声を上げていた。
すぐにこの舞台に戻ってくる決意に満ちた目の輝きを携えて。
池江選手は闘病中、SNS等による積極的な発信を続けていました。
髪の毛が抜け落ちてしまった姿までも。
同じ病気に悩みを抱える人たちを元気づけたい、
そのために今の自分を全て受け入れ、さらけ出す。
競技以外を通しても人々に勇気を届ける姿に、
彼女のアスリートとしての強い矜持(きょうじ;自身と誇り)が表れていた。
コロナウイルスの脅威がなかなか収まる気配を見せません。
緊急事態宣言中は多くの人が蟄居(ちっきょ)の日々を余儀なくされました。
しかし、そこで単なる篭城にとどまってきたのか、
あるいはその時間をも無駄にせず、常に己の牙を研いていたか。
前者と後者はこれから大きな差が出てくることでしょう。
池江選手は書くまでもなく後者ですが、さてみなさんはどっち?