「鬼滅の刃」をテレビで見たときに思った家族愛について
今日、早く終わったので、「鬼滅の刃」をテレビで見てしまいました。
なんと、アニメなのに1時間放送するんですね。人気の証拠
ところで11月3日は文化の日でした。
文化は「民族や社会の風習、伝統、価値観などの総称で、
世代を通じて伝承されているものを意味する」と定義されています。
こうした点から文化の一面を考えてみると、
文化にはその社会に共通する価値観や認識が必要ということがわかります。
ある社会学者は 「同じ言語を分かち合うだけでなく、その言語によって綴られた文芸を分かち合うことが文化にとって大事である」と述べています。
そうした文芸の中には 「一寸法師」 や「桃太郎」 といった童話もあります。
ほかにも 「鬼六」 や 「泣いた赤鬼」 など鬼が主人公の話もあって、
昔話として幼い頃、本で読んだ重いでもありますね。
また酒呑童子や八瀬童子など伝説や民話、郷土信仰にも鬼の話はとっても多いんです。
鬼は日本人の心に染み込んだ ”文化” ともいえるんじやないですか?
今、話題のアニメ映画 「鬼滅の刃・無限列車編」 も一言でいえば
鬼退治の話です。
「鬼滅の刃」 は先月16日び上映されるや24日間で観客動員1537万人、204億円を売上げて、日本映画の興行記録を塗り替えるなど空前の大ヒットで社会現象になっています。ビックリ・・・
ヒットの要因は何でしょう。
ヒットの要因として、コロナ禍で入場が制限されていた映画鑑賞が緩和されたことや、ライバルとなる大作がなかったこと、
連載マンガやテレビ放送で人気が出たところに、映画化されたことなどが挙げられますが、
時にはコミカルで迫力のあるアニメの映像美とともに人の心を揺さぶる物語の素晴らしさが魅力となっていますね。
大正時代、主人公、竈門炭治郎(かまどたんじろう) という少年が親兄弟を鬼に殺され、妹、禰豆子(ねずこ)は鬼に変身させられてしまう。
そこで主人公の炭治朗は鬼を退治し、妹を人間に戻すため鬼殺隊に加わって、仲間とともに成長し人食い鬼と壮絶な戦いを繰り広げるという物語。
友情、努力、勝利という少年漫画の3大要素に加え、
家族愛や兄妹愛が盛り込まれて、「強き物は弱き者のために生きるのが責務。・・・そのための強さです」など、今の社会の生き方を説くような名セリフがとても心に響きます。
宿敵の鬼も生まれついての鬼ではなくて、人間が鬼の血を飲んだことで鬼になった。そして鬼たちは炭治朗に倒された時、
人間だった頃の記憶を取り戻し、親の愛に気付くなど、鬼の家族愛も描かれています。
「鬼は虚しい生き物、悲しい生き物」 という主人公の言葉に古くからの日本の文化も込められているような気がする。
コロナ禍で、親兄弟、家族という絆を考えさせられる機会が増えたこともヒットにつながっているというのは、ちょっと深読みしすぎでしょうか?
みなさんいかがですか。感想を・・・