新年でおもう、湯気立つ餅のお話。
お餅入れてお粥を煮る日や松納。
このお正月も、いつものようにお餅をいただいた。
東京都は年末年始の感染拡大防止で特別警戒を発出して、
外出自粛を呼びかけました。帰省の見送りなどによる巣篭もり需要で、
今年の餅消費量は例年以上に増えるという予測もありました。
故郷の味は食べれずとも、今年はいつもと違った雑煮を楽しんた方々もおたれるでしょう。
さて、日本で一番餅好きが集まる地域はどこか知っていますか。
都道府県民1人当りの年間のい餅消費量を調査したデータによると、
2019年のトップは福井県で34.5個。
2位富山県の31.3個、
3位石川県の28.7個とつづく。
全国平均は17.8個で、ちなみに東京都区部は18.3個でした。
18年のトップ3も富山県(31.3個)
福井県(31.2個)
新潟県(30.4個)の順。
やはりというか、米どころの北陸信越が上位を占めていました。
国内産水稲もち米100%の包装餅の需要拡大を図る全国餅工業協同組合は、10月10日を「おもちの日」に制定しています。
なぜ、体育の日にしていたのかといの疑問も湧きましたが、エネルギー源や栄養補給源としてスポーツに最適なのだという。100g当りの糖質(炭水化物)は米の37.1gに対し、お餅は50.3gと高く、昨今のトレンドからすると糖質過多は少し気になるが、持久力を要するマラソン選手に愛好者は多いんです。
ついつい食べすぎてしまう方には、大根おろしと一緒に食べることをオススメします。大根の消化酵素がデンプンを分解して、食べすぎ感は軽減されるとも。
お餅が最も売れるのは12月なんですが、正月だけでなくて祝い事やハレの日にも食べる伝統食でもあるんです。
保存ができ、携帯できる食料としてモチ歩ける便利さもある。最近は非常食用として ”水に1分間浸すだけで食べられる” あんこ餅、いそべ餅、きなこ餅なども販売されています。
火を使えないような状況でも、最低限のカロリーを得る事ができるんでしょう。まさにサバイバルフーズだ。
こうした知恵は戦国時代からあったんです。
武田信玄×上杉謙信で有名な川中島の決戦。館田軍の兵糧食は「ほうとう」でした。
甲斐は米を作る平地が少なかったため、山を削って小麦や大豆を作り、粉食を主食にしていたためです。
一方、米が豊富な上杉軍は、笹の殺菌効果を活かした「笹団子」を携帯して戦いに臨んだという。
「あたたかき息のごとくに餅置かる」(中根美保)。
まだ湯気の立つ、つきたての餅だろう。寒さが続く。今年も現実の厳しさは変わらないのだろうが、気のモチようだけは確かにし、粘り強くことにあたりたいですね。
本年も餅の湯気に劣らぬ温かい風をお送りできたらと思います。