緊急事態宣言の再度発令に向かって輪つぃたちがやらなければならないこと。
コロナ禍で、緊急事態宣言が再度発令されました。
飲食業者は大変です。
顧客が従業員に対して理不尽なクレームやどう喝等の嫌がらせを行なう、いわゆる「カスタマーハラスメント」。
生活関連の産業別労働組合であるUAゼンセンの調査でも、小売・サービス業で働く組合員の5人に1人がカスハラを受けたという結果がでています。
近年のカスハラの増加に対して、来年度には厚生労働省も企業向けマニュアルの策定などを進めて、概算要求に1700万円を計上して対処方法や被害者ケアを強化する方針です。
さらにコロナ禍によって、これまでに無かったような顧客クレームも出るようになった。
たとえば昨年の第一波時に起こったドラッグストアのマスクやトイレットペーパーに品切れに対する暴言や、スーパーのレジ店員や宅配便業者などに対する「汚いもの」 に接触するかのように¥な過剰な拒否反応など。ほかにも、異常ともいえる事例が多数発生していると言います。
新型コロナウイルスの蔓延という非常事態。
自粛という日常の強制が、どこのもぶちけようのない怒りに形を変えて、力関係で優位に振舞える者に向くんです。
”顧客の笑顔が見たくて働いている”はずの小売・サービス業の人たちは、いわれのない誹謗中傷や理不尽な物言いにさらされて、メンタルを傷つけられています。
この被害は、あろうことか生活を守る側の医療従事者に対しても及んでいます。コロナ禍以降、離職者の割割合が急増しているのは、過酷な労働環境や上らない待遇だけのせいではないんです。「ウイルスがうつるから近づくな」など、周囲からの差別や偏見が彼らを自主退職にまで追い込んでいるんです。30人以上の退職者がでた病院もあるといいます。
人を助けるという高い志が一部の無理解や悪意によって打ち砕かれてしまうとは、実にやりきれないですね。
東北大学の荒井崇史准教授によると、他人に対する誹謗中傷などの攻撃は、不安や恐怖心理から動議づけられているらしいんです。
人間は得たいの知れない、未知なるものに対し、これ以上ない恐怖心を抱く。
それはわかっている。でも、コロナ不安にさらされているのは、小売・サービス業、輸送業、医療関係者も私たちと一緒、いやそれ以上です。
1都3県に緊急事態宣言が再び発令された今、改めて一丸となってウイルスに立ち向かうべき時にきているんです。
ウイルスに立ち向かうとは、手を取り合ってスクラムを組むことさにあらず、己の「自制心」 「忍耐力」 「倫理観」 に立ち向かうことです。