リョウガのページ

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インドのサリーと日本のきもの

何か体がだるくてしんどいです。

疲れているのかな。

コロナでマスク越しの呼吸が苦しくてたまらない。もう限界かも。

 

インドでは、新型コロナウイルスの1日の感染者数が先月21日から連日30万人を超えていて、爆発的な感染拡大歯止めがかからない状況。

10年前のインドは、大都市を歩いているだけで身体中の汗腺が飽和するような40度を超える暑さ。道路は人・バイクで埋め尽くされクラクションの大合唱、道を歩けば乗り物呼び込み、金銭の恵み、と絶え間なく声をかけられる。インド独特のにぎわいに圧倒される。

そんな雑踏とは裏腹に、女性に美しく華やかな衣裳に目を奪われる。民族衣装「サリー」。

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中にはジーンズやワンピースを着こなす若者もいるが、大勢はサリーを着用している。

インドは長くイギリスの植民地下にあって、西洋化の波は日本よりも数百年早かった。

そでもサリーは現代に息づいていて、日本の伝統衣装きものと比較すればその着用率に歴然の差がある。

インドでサリーが着続けられる理由は、途上国でファッションに消費が回らないという陳腐な理由ではない。

その魅力は手軽さとゆうずうの利く点にある。サリーは一言で言えば「長方形の一枚の布」。

一般的なスタイルは5メートル程度の長さの一枚布をペチコートに挟みながら腰に巻いて、残りを肩に回す。裾に多少の補強をするだけで、縫製も一切いらず、体型の差があってもサイズを選ばない。

体型の差、流行を問わないため、子へ、孫へと女性の財産として受け継がれている。

日本のきものも体型の差、流行を問わず、次の世代へ受け継がれつ点で同じ。

だけど、サリーはいまだ日常着で、きものはそうはではなくなった。なぜか。

その理由を少し考えただけでも、着付けの大変さ、高額化、知識不足と、いくつもが脳裏に浮かぶ。結局、きものには着用をためらう理由があるが、サリーにはない。その理由を少しでも改善することがきもの需要を高める糸口になるだろう。

サリーは数千年の歴史がある伝統衣装だが、少しずつ形態を変えて人々の文化にかなってきた。インド全土で着用されるようになったのはここ百年といわれている。変わることで伝統を守ることができたのだ。

日本政府は10日から新型コロナウイルスの感染爆発が続くインドを含めた周辺3カ国からの入国者に対する水際対策を強化しました。

インドの変異株が脅威になりことが懸念されるが、これでインドといの分断が進むのではなく、ともに助け合い、支え合って、一日でも早くコロナを乗り越えて欲しいものです。