リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

「君の名は」から3年。「天気の子」を見た。

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「天気の子」を見ました。

「君の名は」から3年。

興行収益250億円のメガヒット作品の次は難しいのだが、そんな、中どんな戦略と問題意識で作成したのか。

「君の名は」では最初から激しく音楽を流して、男女が入れ替わる場面を見せて、引き込もうとしていました。今回はじっくりとしたテンポで語っていました。最初と変化をもたらすつかみをしてたんですね。その代わり音楽を後半に集中しいている。高揚感は見終わったあとまで続く。

「君の名は」は10代がコアターゲットでしたがこれを奏し上の年代にも広がりました。

「天気の子」も10代のために作られているようだが、世代が上でも下でも楽しめるようになっていました。ただ、30~60代はこれを見ても人生が変わってしまうことはない。10代にとっては人生の1本になるかもしれないし、その日だけでも勇気付けられるかもしれない。

「君の名は」ではヒロインは三葉でした。「来世は東京のイケメン男子にしてください!」というセリフがあったのですが、まさにそんな感じです。

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人は年齢とともに頑固になっていく。須賀におセリフにもこんなのがありました。

「人生の大事なものの順番をいれかえられなくなる」と。そんな実感がありますね。

対照的に主人公の若い森嶋帆高は身勝手な印象でした。帆高の身勝手だけどあのパワーは失われている。だから社会に反抗する帆高を目の当たりにし、若い世代にかみつかれたかと背中を蹴飛ばされら感がありました。

大人を否定する新しい力が生まれないと、世の中がどんどん沈んでしまうとうい印象がありました。大人は勝手に社会を心配したり、憂鬱になったりしますね。そんな大人を気にせずに飛び越えてしまう少年少女の姿が印象的でした。今の異常気象を印象付けるような感じで、私たちが考える日本の四季は穏やかですが、若い人にとっては豪雨は異常ではない。若い世代にしてみれば僕らはそこに生きているんだよと。窮屈になってきた社会で、それを突破することを若者は託したんだと思わせる作品です。

例えば、SNS。世界ではポピュリズムの政治家が誕生している一方で、正義を語るポリティカル・コレクトネスを求める声が強まっています。「君の名は」でそれを感じました。

魂の片割れ的な、本当に自分が希求する人に出会えるかどうかを描いたものですね。そんな人はいないかもしれないけど、同姓でも年齢が違っても本当に必要な他者です。世界と引き換えでもこの人が大事だという出会いがあれば、こんなにうれしいことはないですね。

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