バスター・キートン サイレント映画の魅力 おすすめ
みなさん、「バスター・キートン」を知っていますか?
1895年~1966年まで活躍した喜劇俳優です。
また映画監督であり、脚本家でもあってわけです。
同じく喜劇役者のチャールズ・チャップリン(1889年~1977年)、サイレント映画の大スター ハロルド・ロイド(1893年~1971年)と並び
「世界の三大喜劇王」 と呼ばれていますが、今ではこの名前を知っている人は少なくなってきています。みなさんも知っていましたか。
当時から現代映画にひけを取らないアクションをこなしていたことです。
急斜面を転がり、走行中の車に飛び乗ったり、列車の上を全速力で駆け抜けたり・・・。
当時のサイレント映画には平均240字の挿入字幕が使われていて、文字でセリなどを表現していたが、彼はあえて字幕を避けてジェスチャーとパントマイムに重点を置き、平均56字の挿入字幕で映画を表現。このため、彼の動きはとても大げさで大胆なものでした。
しかし、一方では派手なジェスチャーとは裏腹に、表情においては喜怒哀楽を表に出すことはほぼなくて、「偉大なる無表情」 というニックネームがつけられています (他にも「死人の表情」 「凍り付いた顔」 などとも)。
確かに、ネット検索で出てくる顔も、笑っている画像はほとんどでてきません。だが、しそうした無表情さと命がけのアクションとのギャップがファンの心を掴み、愛される理由の一つになっていました。
そして、もう一つの人気の理由はギャグセンス。
派手なアクションながらそれを滑稽に見せて笑わせてくれるところが、ジャッキー・チェンの映画に共通しています。現代のアクションスターの筆頭である彼も、キートンの影響を多大に受けた一人でしょうね。
ほかにも、ハリウッド俳優のトム・クルーズは、映画 「ミッション:インポッシブル」 でのアクションの参考としてバスター・キートンの名前を挙げている。
また、多くの代表作には、チャップリン作品に形容されるような悲劇的な要素や風刺性はほとんどなくて、基本的にはハッピーエンドであった。そして自身が演じるキャラクターも 「ちょっと間抜けのロマンチスト」 の設定が多かった。
”平和的なストーリーに強烈なアクションが取りれられている” なるほど、人気がでないわけがない。
まだまだ気軽に外出できそうにない、
そんなとき、そんな当面の時間つぶしにバスター・キートンの作品めぐりはいかがでしょうか。
凝ったCGなどがなくても、面白い映画はいつの時代も面白いことを再認識させてくれますね。