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「一物多価」。って知っていますか、これの意味、お知らせ

「一物多価」。って知っていますか

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一物多価(いちぶつたか)とは、同一の商品が様々な価格で売られているということ。

また、同一の商品を様々な価格で売るという手法・方針のこと。

例えば、

かつて、インターネット上でeコマースがまだ実現していなかったころ、「将来eコマースが実現すると商品はすっかり一物一価で売買されるようになる」など

 

 

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先月22日に、万里の長城北京冬季五輪開催まで500日を

迎えたことを祝うイベントが行なわれました。

万里の長城は世界一有名な世界遺産ともいっても過言ではありません。

子どものころからその城壁を知っていましたが、

8年ほど前にようやく自分の目で見て、足で歩いてみた。

百聞は一見に如かずというが、なるほどその通りで、

写真では城壁に囲まれたなだらかな道が延々と続くよに見えるが

実際は山の尾根に沿って建造されているため起伏の激しい階段の繰り返し。

 

長城の所見の一つに 「男坂」 と呼ばれる急勾配の階段があります。

多くの観光客がその坂に挑みますが、階段の段差が極めて高く

石の高さが異常なほど異なってっているため、道なかばで座り込む人

引き返す人も多いんです。

この険しい階段を苦渋の末に登り切ったら、

絶景が見られる眺望台が待っています。

 

待っているのは絶景だけではありません。

男坂を登り切ったことでのどがカラカラとなっている旅行客を

手ぐすね引いている商人たちがいます。

彼らの一人は数十本もの缶ジュースを並べています。

この素晴らしい景観を望みながらのどを潤せば、

至福のひとときをすごせるだろう。

しかし、そこは万里の長城価格とでもいえばいいのか

下界の価格の5倍以上の値段がついているんです。

日本で言えば缶ジュース一本に600円支払うようなもの。

普通に考えれば馬鹿馬鹿しい。

しかし、今、この時間、この場所で飲む缶ジュース一本には

それだけの値打ちがありますね。

次にいつ見られるかわからない景色、

坂を上り切った特別の高揚感の前には

悩む時間も数十秒か。

自然と手が伸びました。

 

経済学には、 「一物一価」の法則があります。

”同一時点、同一市場では同質の商品についてはただ一つの

価格しか成立しない” という法則です。

仮に目と鼻の先の店で同じものを売っていたとして

どちらか一方の店の値を下げれ、もう片方もさげざるを得なくなる

競争価格を繰り返ししたところで安売りのできる限界値は

双方変わらないから、自ずと価格は一つになる。

 

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しかし、この法則は販する側、客側とも条件に大きな差がない

完全競争市場を前提としていて、現実的には多くの商品が

”一物多価” となります。

他のところにはないスケールメリットで安く売ることも出来れば

独自の付加価値を付けることでより高く売ることもでします。

 

楽天モバイルが発表した格安5Gのプランが注目を集めています。

多少の制限はあるが、普段使うのにそこまで不自由さはなさそうです。

この価格設定に果たしてユーザーは飛びつくのか

大手他社3社はどう動くのかなど興味は尽きませんね。

しかし、一方では一杯3000円もするコーヒーが人気を集める

茶店もあるというのだから、

モノの値段というのはかくも摩訶不思議です。

ただ、一つ確かなことは、売る側の商品に対する

揺るぎない自信が、時になによりの付加価値となるということですね。

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